【ウエイト版】大アルカナ【悪魔】のカードの意味を解説します。
正位置で配置された場合
逆位置で配置された場合
それぞれの全般的な意味と解釈をご紹介していきましょう。
大アルカナ【悪魔】
15 悪魔
描かれている悪魔の容貌は山羊の姿をしています。
山羊は最も悪魔に近い動物と信じられていたことに由来します。
山羊の角の上にはペンタクルが逆位置で描かれています。
本来ペンタクルは正位置で描く場合魔除けとしての意味を持つものですが、悪魔を表すため逆位置となっています。
蝙蝠の羽にロバの耳を持つ姿は、禍々しさを感じさせるものです。
ロバといえばとても強情な動物として知られていますが、悪魔の持つ頑迷な強情さを象徴していると言えるでしょう。
右手には黒魔術のサイン、手のひらには土星の記号が記されています。
土星はサターンと言われていますが、古来、サタンと呼ばれ不吉な星とされていたことから、悪魔とのかかわりが深いことがわかりますね。
左手には松明を持ち、これは破壊の意図を表しているとされています。
悪魔の前には、捕らわれの男女が鎖でつながれ描かれています。緩い鎖からは逃れることもできるはずですが、捕らわれの男女にその意思はないようです。
黒一面を背景とした悪魔カードは、悪魔の象徴たる物質への執着や捕らわれた心を表しているのです。
正位置のキーワード
・病・気鬱
・物質への執着
・憎悪・妬み・嫉み
・不穏な誘惑
・堕落・破滅
・力を悪用する
正位置の場合の解説
物事にとらわれすぎて、執着から逃れられず堕落していく他ないような状況です。
欲望や快楽に溺れ自ら堕落していく様を表しています。
誘惑に逆らえず、手にした快楽を手放すことができない弱さが顕在化しているといえるでしょう。
後には、破滅の道しか残されていないのです。
誘惑からの離脱を試みようとする気力すら奪われていってしまうのです。
リーディングの例Ⅰ
ほんとうにそれでいいの?
今の相手との関係は今後良くなることはないようです。
あなたを束縛するような相手であれば今後もその束縛は強くなっていくばかり。
このままでいいのかを自問自答すると同時に、その場から逃れることを考えてみて欲しいと思います。
リーディングの例Ⅱ
過度な束縛は愛ではない
執着や未練といったものにがんじがらめになってはいませんか?
あなた自身の心は今、相手に対して離れたくないという気持ちだけで幸せを感じてはいないのではないでしょうか。
今一度自分の気持ちを考えてみてください。
未練や執着でがんじがらめの心が見えるかもしれません。
一旦離れてみることで我に返ることもありますよ
逆位置のキーワード
・解き放たれる
・自由を感じる
・心の解放
・誘惑からの離脱
・新しい一歩
逆位置の場合の解説
捕らわれていた思考や体が自由になる時です。
過去からの解放や、罪からの脱出。
これまでの状況が一変する新たな兆しを感じるでしょう。
過去への執着や誘惑からの離脱といった新しい一歩を踏み出せる時です。
絶望し、意気消沈していたあなたが新たなる意識を持ち過去を切り離していく事ができるといった状況が好転する様子を表しています。
リーディングの例Ⅰ
束縛からの解放は目前です
相手との関係に疲れていたのではないでしょうか。
相手からの強い束縛に疲れていたあなたは、相手との関係を継続したいとは思っていないのです。
そこからの開放こそがあなたの未来を明るくしてくれるでしょう。
リーディングの例Ⅱ
気づくことができれば解放される
あなた自身が現状に気づくこと。何よりそれが大切です。
相手との関係に不穏な気配があるようなら、その違和感をしっかりと追及する事です。
そうすることで相手との関係を解消することも可能です。
またあなた自身がそうした気持ちを抱えているようであれば、今の相手とは関係の清算を考えた方が良いでしょう。
そののちの新しい出会いを望むなら、決断することです。
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