お金を払って占いをしたことは今までの人生で一回だけです。
20代に自分がはまった趣味で、自分で名前の運勢を鑑ることができたので、私は自分のことは自分でよく知っていると思っていました。
仕事も営業でたくさんの人たちに会いながらたくさんの人と会話をしてきて、実績も出ていたので自分の人生は安泰だなと思っていました。
しかし33歳で一つの転機を迎えて、友人の勧めで占いに行くことになりました。
[mokuji]
人生のどん底を経験した厄年
32歳の誕生日を迎えたころ、私には結婚を前提にしてつきあっていた素敵な男性がいました。
仕事も順調でプライベートも充実して、自分は苦労もたくさんしたけどこうして苦労は幸せに実っていくのだなと思いました。
そんな折、元彼のお父さんが悪性のリンパ腫になってしまいました。
実は元彼のお父さんは由緒のある家で育ち、肩書もある人でひそかに私たちの結婚を良く思っていませんでした。
元彼は自分の父親とけんかしながらも結婚を認めさせると言っていましたが、父親が病気になったことでみるみる弱気になってしまい、一人で悩んで閉じこもって顔全体にアトピーのような症状が出るなどしたことから、私からの連絡を拒むようになってきました。
ものすごい変わり方にはっきり言って驚きを隠せませんでしたが元彼は今まで全く見せなかったけど非常にデリケートな人だったんだなということを悟ってずっと待っているからと告げて待つことにしました。
1年半ほどしてもう待たないでほしいと言われました。
それもショックでしたし、その少し前に健康食品を販売する会社に勤めていましたが薬事法の制定で商品の売れ行きが悪くなり会社が倒産してしまいました。
私は派遣社員として働いており、33歳で全ての希望を失ってしまいました。
広島で有名な占い師のおじさんのうわさを聞く
私は東京を離れて実家に近い広島の市内で新生活を始めました。
家賃もそれなりでとても住みやすい街だと聞いていましたが想像以上に引っ越してよかったなと思いました。
まず自分の心と体を整えようと思いました。
元彼を待ち続けた時間が長く相当なダメージを受けていたので、まず簡単ないつでも辞められる短期の派遣社員の仕事から始めました。
そこで二人の同世代の女性と知り合って、信じられないくらい意気投合して今までのすべての悩みを全部打ち明けました。
仕事の日はランチに行ったり休みの日も遊びに行ったりして色んな情報を教えてもらいましたが、ある日広島の大通りをちょっと入ったところに有名な占いの家があるということを聞きました。
ずいぶん昔からおじさんが一人でやっているのですがとても当たるということでした。彼女も最近知って初めて行ってみたようでしたが、一人で行っても全然大丈夫という感じでした。
料金は2千円と安いし、結婚に関しても詳しく教えてくれるということでした。
占い師はとても親切で優しいおじさんでした
私は電話番号と青い鳥のおじさんという名前を聞いて、電話で予約して行ってみました。
商店街の一番大きいパン屋さんの角を曲がって小路に入るとおじさんが2階から手を振ってくれました。
中に入ると思ったより狭くて色んな置物があり、香の匂いがしました。
私の座っている側とおじさんの間に小さな陳列棚のようなものがあり、おじさんの手元は良く見えませんでした。
生年月日と名前を聞かれました。
そして元彼の名前と生年月日を伝えてなんで結婚できなかったのかと聞きました。
自分の中で全く整理できていなかったのだと思います。
おじさんは元彼の性格をひとしきり話して、あまりうまくいかない相性だから別れてよかったし、結婚してたら子供一人できても離婚してたような人だから、良かったよと言ってくれました。
私の結婚運はあと2年以内で子供は最低一人、と言ってくれました。
私はほとんどそこで元彼について話しておじさんが慰めてくれた感じで30分あっという間に終わりました。
その後、私は35歳直前に知り合いの紹介がトントン拍子に進んで結婚しなかなか子供ができないので今不妊治療に専念中です。
けれど、おじさんの「子供は最低一人できる」の言葉に励まされて頑張ってます。
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