20前後の頃だったと思います。
ちょっと変わった占いをしてもらったことがありました。
自宅から1時間ほど離れた所にラーメン屋があって、そこで食事をすると時間無制限で占いをしたくれるというサービスがあったんです。
[mokuji]
20歳前後のラーメン占い
友人と夕方から繰り出すと先客が数名。マイペースな店主に何時間も待たされ、来店から5時間既に23時を回ったころでした。
物腰の穏やかなのんびりとした店主に手をとられ、名前と生年月日から話すことからはじまりました。
何かのノートを元に私の性格やダメな所を言い当てられました。独特の雰囲気と深夜のテンションに流され、いつしか人生相談になっていたのが不思議でした。
言っていることが自分を見透かされてるように感じ、時には涙を流しながら当時の彼との関係をつらつら話し、聞いてもらい、助言をもらいました。
おばさんのようなおじさんに泣いてる肩をさすられ、今後どうしたら良いのか教えてもらいました。
ありきたりな20歳前後の恋愛相談だったと思うけど、その当時の私にとっては死活問題。何よりも大切なことでした。
それを大人に聞いてもらい導きをもらい、料金1000円を払って帰る。
今思えば何の占いだったのでしょう。何を元に占ってもらったのかすら気にしていなかったけれど、数回通いました。
きっと待ち時間グダグダ友達と恋愛相談して、ラーメン食べて、おじさんに話を聞いてもらってそれが楽しい時間だったんだと思います。
これが私の最初の占いとの出会いでした。
中華街へ繰り出して、本場の占いを求めて
就職をして、恋愛も安定し、何不自由はしていなかったけれど、友人とのプチ旅行で横浜へいきました。そこで見かけた数多くの「占」の文字。
特に深くは望んで居なかったのに、自然と足が向いてしまいました。名前と生年月日から占ってもらう、確か四柱推命だったと思います。
中国人のおじさんはカタコトの日本語なのでたまに何を話しているのか分からなかったけれど、私は感情の起伏が激しいので、穏やかな相手がいいと言われました。
これがとても当たっていて、この一言がのちに私の頭の片隅に置かれることとなりました。
もともと自分の喜怒哀楽に疲れてしまうことがあったので、相手はのんびりでいて欲しいと良く思っていましたが、それををぴったり言い当てられたので、強く印象に残っているのだと思います。
あとは残りの自分の性格ではどう気をつけたらいいのか、どういう人が良いのかを教えてくれたりもしました。
時間にして20分くらいなので、ざーっとしか占ってもらってないけど、私の生年月日からわかる性格や水という自然との繋がりを教えてもらって、今までの自分の中に広がりを持ったし、本当の占いって面白いなぁと実感しました。
しかしながら必要性を感じて居なかったからか、占いと言うよりは自分の中にあるものを教えてくれるという感覚の方が強かったのを覚えています。
人生の岐路、秘密の占い師に
好きな彼との関係、付き合っているのか…状況はそうだけど、好きすぎて聞き出せない。
うじうじが続いてどうにもならず、いつも相談していた友達が「○○市に凄く当たるおばあちゃん占い師がいる」と教えてもらいました。
友達も以前占ってもらって、凄く良かったと言うので連れて行ってもらうことに。
自宅から2時間掛けて辿りついたのは住宅地の中にある少し大きめな一軒家でした。
チャイムを押してでてきたのは、だいぶよぼよぼだけど、しゃんとしたおばあちゃん。2階の部屋に通された部屋はものすごく物が多かったことを覚えています。
始まりそうそう、私はかつての総理大臣に呼ばれて占った事があるんだよ、と。そしたら、天皇陛下、皇后様も繋がることがあって、おふたりは本当に素晴らしい方であるということを切々と語り始め、おどろきましたが、聞き入ってしまいました。
占いは政治にも大きな影響があって、明日も東京から人がやって来ると…ホントかなぁなんて思って少し穿った態度をとっていたら、「あんたはもう少し人の話を聞く耳を持て」と怒られてしまいました。
そこから、また私と彼の生年月日と字画とおばあちゃんの独特の本による占いが始まったんです。
今彼は人生の岐路、転職が上手く行けばあなたと一緒になるつもりでいると。そしてこの転職は決まったら、安泰であること。
言葉が足りないのは彼の下手なところだけど、それをあなたがサポートできるかどうか、好きで自分の試に迷いがないなら、このまま彼を追い詰めず沿うこと。
まさに、まさに、言い当てられてしまいました。
おばあちゃんが話すことが全てを私の今の状況で、彼の転職に関しては相談するつもりではなかったから、全てを見透かされたと思ってしまいました。ここで、初めて占いというものの怖さを実感したと思います。
その後ももちろん助言通り事は運び、現在は彼と結婚しました。
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