元彼と別れて三か月が経ちました。元彼との別れの原因は、元彼からのDVでした。私の受けた暴力は、私にとってトラウマとなっていて、男性が近寄るだけでも緊張するのが分かります。
警察沙汰にもなりました。だから、同棲していた私のアパートから、必要な物だけ持ちだして実家に帰りました。そして、別れを告げたんです。
なのに、今、どうしても元彼とよりを戻したくて、連絡を取ってしまいます。また同じことの繰り返しなのは分かっているのに、元彼が恋しくてどうしていいのか分かりません。
DVに悲しい思いをして、別れたはずなのにどうしてまた元彼とよりを戻したいと思ってしまうのか、その気持ちについて、分析してみましょう。
[mokuji]
元彼との同棲で受けたDVとその経緯
元彼とは、付き合い始めてから3ヶ月で同棲を始めました。元々一人暮らしをしていた私のアパートに元彼が転がり込む形のあまりよろしくない同居生活の始まりだったと思います。
それでも当時の私は、大好きな元彼といつも一緒に居られることが嬉しくて、何も考えずにOKをしてしまったんです。
そもそも、付き合って3か月と日も浅い時期に、同棲を始めてしまったこと自体が危険だったのでしょう。
赤の他人と一緒に暮らすことに、どれほどのリスクがあるのか、あまり考えていない若い人たちが多いのが昨今です。
生まれ育った環境が全く違う人間同士が一緒に暮らすという事がどう言うことなのか、相手のことをよく知らない事で起こるトラブルですね。
成人してから知り合って、お互いの価値観の違いや生育環境の違いを知らず、ただ好きという気持ちだけで付き合い同棲を始める。
確かに、恋愛は好きの気持ちだけで十分ですが、同棲となると寝食を同じくすることになるわけで生活していく上で常に良いところばかりを見せる事ができなくなってくるものです。
同棲を否定するわけではありません。ただ、同棲をするにあたって、相手の人となり、自分の価値観や譲れない所、そうしたことをきちんと考えた上でなければ、問題が起きた時ににげる場所がなくなってしまうことをあらかじめ想定しておかなければならないのだと知っておきましょう。
生活基盤を崩されたくない、そう思うが故に同居している相手との繋がりをバッサリ切ることも困難になりがちなのが同棲です。
例え、意見の食い違いがあったとしても、同棲している限り同じ家から逃れるためには金銭が必要になったり、また、自分の安らぎの場所をなくしてしまうというリスクも発生してくるのです。
そうしたことを踏まえたうえで考えると、同棲を始めるには早すぎた、という事も今では分かっていることでしょうね。
元彼との別れを選択することが出来あたなたは、しっかりとした考えを持っている人なのでしょう。
元彼と離れることで自分の考え方がちょっとおかしくなっていて、心が壊れかけていたことを自覚することが出来たのですから、そこまでは十分頑張ったと思います。
けれど、別れてしばらくたってみると、元彼の事が思い出されてどうしようもなく恋しくて元に戻りたい、よりを戻したい、と願うようになってしまった。
それが何故なのかをお教えしましょう。
元彼とDVで別れに至ったトラウマ
別れに至ったのは、正解です。あなた自身の決断は正しかった。でもなぜ今あなたは苦しんでいるのでしょうか。
DV被害を受けた方は後に酷い後遺障害に悩まされることがあると言います。
PTSD=トラウマ=心的外傷後ストレス障害と呼ばれるそれは、症状も様々で、人によっては男性が近寄るだけで呼吸困難を起こしたり、卒倒したりする女性もいます。
あなたは、まだ、軽い方なのかもしれませんが、あなたのその元彼に会いたくて仕方ない、元彼とよりを戻したいと思う気持も、ある種の後遺障害なのです。
それに気づいていない人はとても多いのですよ。
元彼との付き合いの中で、元彼は優しいところもたくさんあったでしょう。暴力を振るった後は必ずあなたを優しく抱きしめてくれていたのでしょう。そしてあなたに許しを請うこともあったかもしれません。
それは全てDVをする人には必ず共通するDVのパターンがあります。
蓄積期、爆発期、安定期「ハネムーン期」の三つの構成期間を循環するのがDVをする人の特徴です。そして、この安定期「ハネムーン期」にあたるのが、暴力を振るった直後にあなたにやさしくする元彼の状態なのです。
ハネムーン期にDVをする側の相手が行う決まったパターンは、被害を受けた側に対する謝罪や癒し、そういったフォローを本心からしているかのように上手に行うのです。
それにより、DVの被害者側は加害者であるにも関わらず、相手のことを許し自分がいなければこの人はダメになる、といった心配をする事で自身がDVをする相手から離れられない事に理由づけをしてしまうのです。
DVの加害者と被害者は共依存の関係にある、と言われる大元がここにあります。
あなたがこうした関係を清算し、自身の力で元彼との別れを選ぶ事ができたのは、あなた自身がとても懸命な人間だったからとしか言いようがありません。
たとえ、一時にせよ、元彼の下から離れて実家に帰ろうと思えたことが奇跡に近いことなんですよ。
本来ならば、離れることもできず、大きな事件になるまでDV被害を受け続けぼろぼろになってしまうのが共依存の関係なのですから。
警察沙汰にもなったとありましたが、そのことがあなたが元彼の元から去るきっかけを作ったのだとしたら、ある意味、幸運だったのかもしれませんね。
幸運というと語弊はありますが、そう考えるしかない程、DVに関しての共依存の関係解消はとても難しいものなのです。
元彼と復縁したいのか別れたいのか
寂しい気持ちに支配されているあなたの心の中には、元彼と過ごした日々の中の優しい記憶ばかりが満ち溢れていることでしょう。
DVを受け、傷を負いながらも抱きしめられて謝って縋りついてくる元彼を「私だけは元彼の味方でいなくては」と思った瞬間を思い出したりしてませんか。
DV加害者ではあるけれども、元彼も、心に問題をかかえていると考えてよいでしょう。DVに走ってしまう人の何割かは、もともと自身が虐待されてきたような人もいます。
過去に抱えたトラウマが引き起こしたDVの場合も少なくはないのです。
かといって、被害者の立場からすれば、DVは許すことはできません。
なのに、あなたは元彼とのよりを戻すことを願っている。心底願っている訳ではないかもしれませんが、今の寂しい気持ちのまま時間が経過すれば遠からずあなたは元彼との復縁を実現させてしまうでしょう。
ここで少し立ち止まってみてください。
元彼と縁を切り、二度と会わない、連絡も取れないようにすればいい。自分から連絡できる手段をなくし、元彼からも連絡できないように全てを断ち切る。
これがあなたにとっての最善だと思います。理想です。でも、それでも、元彼のことを好きで好きで、例えまたDVを受けることになったとしても戻りたい、そんなふうに考える時があったなら、次の事を試してみましょう。
元彼に、厚生プログラムの受講を勧めてみる。
DV加害者の受けることの出来る、「厚生プログラム」と言うものがあります。各自治体の相談窓口などで紹介を受けることが出来るもので、民間の団体が行っているDV加害者の厚生のためのプログラムとなります。
元彼がもし、DVをしなくなったら。
そうすれば、あなたが元彼とよりを戻す事はたやすいことですね。けれど、なくなるなんて保障はなくて、そもそも元彼がDVを反省して、しないように考えてくれなければ、このプログラムは意味をなしません。
日本では、アメリカのように強制的に受講させることはできないもので、元彼自身が望まなければ受講することはできないものだからです。
DVの被害を受けてなお、よりを戻したいと思うなら、次はDV被害者にならない為の対策を立てましょう。あなたがDVの被害者になるかもしれない事を、悲しむのは貴女だけではないのです。
あなたの両親も、友人も、あなたが幸せに笑っていることを心から望んでいるのです。
元彼との復縁で得るものは何か、失うものはなにか。ただ寂しいから、好きだから、それだけでよりを戻すような事は決してしない事。
これが、「DVされて別れた元彼とよりを戻したい、元彼が恋しくてどうしていいのか分かりません」の答えです。
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