もうすでに別れてしまいましたが、その方はいわゆる初恋の人でした。当時の私は21歳で元彼は10歳ほど離れていた年上彼氏。
今だから言いますが、元彼は高校時代の恩師でした。
[mokuji]
元彼とは教師と生徒の延長線
大学受験の際に論文を女教師に見ていただいていましたが、その方がとても厳しくメンタル的についていけない状態になったところ買って出てくれた方でした。
さすがに高校を卒業する前にお付き合いするのはお互いによろしくないと思っていました。
結果、卒業してから私から気持ちを伝えてお付き合いさせていただけることにはなりました。
その時は今でも覚えていますが、とてもドキドキしていて、告白をした言葉を覚えていません。
ただ、いくら卒業しても“生徒と教師”関係としての事実は変わらない。そのため、断られるかなという気持ちはありました。
しかし、私の不安とは違い、元彼が承諾してくれました。人生で一番の幸せに感じていました。
交際してからも、すでに高校時代の三年間お互いのことを知っていたこと、興味関心といったお互いの価値観があっていたこともあり順調に交際を続けることができていました。
苦痛が共感できない苦痛
私が大学生活を謳歌している反面、元彼は仕事上でのストレスを重ねるようになりました。
そして、それを私と一緒にいるときにぼやくことが増えました。私は元彼の話を聞くのは全然苦痛ではなかったものの、一緒にいるのにもう少し楽しい会話をしたいな。という気持ちはありました。
しかし、社会人と学生という立場の違いから変に突っ込むのも喧嘩のもとになると考えていたため控えるようにしていました。
そして、私が大学生活の中での交流でお酒による失敗をしてしまい元彼に迷惑をかけました。
ただ、当時の私はまだ若く学生気分。元彼の対応が非常に腹立たしく憤りを感じていました。
いつも私が話を聞いているのに、私の時は助けてくれないの?結局自分が良ければいいの?と元彼のことを不審に思うようになりました。そこからだんだんと二人の間に秋風が吹いていくことを感じていました。
そして、決定的に私が「ダメだ」と思ったのは、就職活動の時期に入ってからです。
当時は就職氷河期と言われておりなかなか就職が決まらない。周りが決まっていくのに、私だけ取り残されているという不安と焦りに押しつぶされそうでした。
さらに、覆いかぶさってきたのが元彼の私への対応です。元彼は、すぐに教師になったため就職活動のつらさを経験していない人でした。
そのため、私がつらい。ということに対しても「そんなの自分の努力が足りない」「もっとがんばりなよ」と“頑張っているけど認められないつらさを共感できる人ではなかった”のです。
そのような環境に押しつぶされそうになっていた私はただ一言「別れましょう」と一方的に元彼との関係を断ち切ったのです。
元彼との復縁は、心底に残っていた“気になる”
元彼と別れてから半年後、私は教育実習のため母校に4週間伺う必要がありました。
元彼に会わなくてはならないという不安はありました。しかし、学生という身、とにかく単位を得るために四週間乗り切ろうという気持ちで臨みました。
元彼への気持ちがあったのかといえば、恋愛として“あった”というよりも、一方的な別れになってしまって申し訳ないという“罪悪感”の気持ちが強かったです。
そして、いざ教育実習となると元彼との接触も多くありました。
チョットした書類の提出、連絡事項、打ち合わせなどあり、元彼の声が聞けたこと、少し手が触れたりしたこと、廊下ですれ違ったこと。ちょっとしたことが心臓を高鳴らせる出来事でした。
何とか四週間を過ごして、お疲れ様会を行いました。ただし、元彼は来ませんでした。私は実習中お世話になったという最低限のお礼はメールで伝えました。
そして、元彼から返事が返ってきました。もう一度やり直そう。と。
私はとても迷いました。ここで戻ったところで同じことの繰り返しになるのではないかと。
しかし、私は心の奥底にある元彼へ“罪悪感”が彼の言葉によって“愛情”へと変わっていきました。後日一緒に食事をする約束を取り、そこで改めてやり直すこととなりました。
そこで、元彼に言われたのは「一方的に別れられて、すごく戸惑って何が悪かったのか考えた」「会う機会はあると思っていたから」ということを話されました。
なので、私としては
①しっかりと話してスッキリして別れず、“気になる”が残る状態であったこと。
②お互いが完全に嫌いになったわけではない。
③どこかで必ず会う機会がある。
の3つの点から復縁できたのではないかと思います。
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